平成30年は明治維新150周年です。

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意外と知られていない県内各地の幕末・明治維新こぼれ話(その5)

第5回しっちょいどん NPO法人かごしま探検の会 東川隆太郎さん

農政のお仕事をしていた西郷隆盛

若い頃の西郷さんは、郡方に務めていて藩の農政に関する仕事に従事していた。その集大成といえるのが、安政3(1856)年に西郷さんが藩に提出した農政に関する上書である。これは、藩の農政の長所や短所を的確に捉えていて、しかも解決策まで提案しているというもの。例えば、農民の人口が安定することが藩にとって大切であるから、農民が開拓した土地からすぐに年貢をとるようなことをしてはならないと指摘している。また、新しい土地を求めて移住した農民が移住した地域で犯罪人のような扱いを受けているのはかわいそうなので、孤立しないように地域の仲間もいっしょに移住させる政策をとるようにすればいいことも記している。こうした視点は、西郷さんがしっかりと農政に関する仕事を現場で行っていたことが理解できるものばかりで、農民に対するやさしさを感じさせるものである。若い頃のこのような現場での仕事が、西郷さんを一段と成長させたのかもしれない。