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意外と知られていない県内各地の幕末・明治維新こぼれ話(その3)

第3回しっちょいどん 尚古集成館 小平田史穂さん

幕末、薩摩藩の近代化と薩摩切子

みなさんは薩摩切子を見たことがありますか。グラス、花瓶、ペンダントなど、現在作っている作品はどれもキラキラと輝く美しいものばかりです。今や県を代表する特産品の1つにもなっている薩摩切子は、かつて途絶えた歴史をもっています。途絶える前に、いつ作っていたかというと、幕末です。
 鎖国中の日本に対し、外国が武力をちらつかせながら開国を迫っていた時代。今で喩えるならば、日本の上空に、武器をつんだ宇宙船がやってくるようなものです。とても怖いですね。そんな中で、薩摩藩は今と同じように美しい薩摩切子を作りました。実は、日本中を探しても、幕末に薩摩切子のような高級美術品ともいうべきガラス器を作った藩は、どこにもありません。ガラスを扱った藩はありましたが、それは理化学実験用のビーカーや薬ビンが主です。他の藩は、大砲や台場の整備など軍備に注力しました。
 薩摩藩で近代化を推進した、島津家28代斉彬は「富国強兵」をスローガンとして「豊かな国づくり」を推し進めました。軍備だけではなく、人々の生活を豊かにしなければ日本を守れないと考えたのです。薩摩切子は、薩摩から発せられた「豊かな国」の象徴の1つと言ってもいいでしょう。

藍色栓付小瓶